第21回企画展　蓑虫山人展～調査～

蓑虫山人は安八が全国に誇る文化人です。安八の地に生まれ、独自の絵画で漫遊した蓑虫山人の足跡は全国におよびます。
蓑虫山人は人生の後半、なぜか遥か遠い東北地方に20年間も住んで、各地の民俗や風景を絵にしたり、古遺物を発掘したり、庭園を造ったりして各地の名士との交流を楽しんだようです。絵日記の中に、それらに関する多くの作品があることからも証明できます。彼がなぜ東北の地で長く足を留めていたか。それは東北人が持っている文化・人情・風土に強く惹かれたからだと思われます。極寒の地で雪に埋もれ野宿する絵を見ると、常人では考えにくく、それに惹かれた蓑虫山人は奇人・変人と言われます。これらの蓑虫山人の絵から、彼が愛した東北地方の文化・人情・風土を感じていただければ幸いです。

※こちらの企画展は終了いたしました。一部、常設展にて展示しています。