第18回企画展　稲葉正成展

春日局といえば、江戸幕府三代将軍、徳川家光の乳母として有名ですが、その夫であった稲葉正成は、あまり知られていません。
しかし、関ヶ原の戦いで、小早川秀秋の家老として西軍であった秀秋を東軍に寝返らせ、東軍を勝利に導いた、重要な役割を果たした人物です。また、安八町にとっては何よりも森部の城主であったことです。
稲葉正成は、今から440年前の元亀2年(1571年)に、林政秀の次男として生まれました。幾多の戦場を駆け抜け、37歳の時、初めて美濃国十七条城主になったときに、支城として羽島に本郷城を建て、羽島郡一帯とあわせて、安八町森部地域の領主となり、石高1300石を支配しました。
当地域では領地の一部であったため、館を特定することは困難ですが、今も森部の中に「下屋敷」という地名と小字名が残っており、地名の起こりとされています。
今、企画展では、戦国時代を生き抜いた正成の生き様を考察できたらと考えます。

※こちらの企画展は終了しました。常設展にて一部展示しています。